【楽天】SKUプロジェクトの対応必須事項と移行後にやるべきこと

EC運営

楽天SKUプロジェクトで店舗側が必ず対応すべきことは、「必須商品属性の登録」「カタログIDの登録」「SKU画像のガイドライン順守」の3点だと告知されました。同一商品をひとつのSKUにまとめること自体は強制ではありません。

対応しなかった場合のペナルティは以下のとおりです。

対応事項対象店舗未対応時のペナルティ
必須商品属性の登録全店舗商品の更新ができなくなる
カタログIDの登録カタログIDなしの理由を「セット商品」「項目選択肢別在庫商品」で登録している店舗該当商品の更新ができなくなる
SKU画像のガイドライン順守SKU画像を登録している店舗違反点数制度の対象になる

※SKUプロジェクト実施当時は、SKU移行日から180日目までが「適用準備期間」、181日目から360日目までが「違反点数加点猶予期間」として段階的な導入措置が取られました。

以下ではおさらいも兼ねて、SKUプロジェクトの全体像と具体的に実施された対応手順を整理しています。


2023年4月から数か月に渡り楽天市場のSKU対応が実施されました。

楽天店舗運営者で「SKUプロジェクト」って何?という方は少ないかもしれませんが、具体的な対応内容が分からなかったという方は多いのではないでしょうか。

今回の記事では全貌が分かりづらい「SKUプロジェクト」の概要と、具体的な対応内容をお伝えしたいと思います。

店舗の現状とリソースを踏まえながら、どのように対応すべきか判断しましょう。

今更聞けない「SKUプロジェクト」とは?

これまで楽天市場では「商品ページ単位」で商品データを保有していました。

具体的にどういう部分でデメリットがあったかというと、項目選択肢が異なる同一商品(「色違い」や「サイズ違い」の商品)同士でデータを共有していたために、「色」や「サイズ」ごとに「販売価格」などの設定項目を変更することが出来ませんでした。

また、検索ボックスで「商品(例:Tシャツ)」と「属性(例:ブラック)」を検索しても、「希望する商品」の「希望する属性」が検索結果一覧の画像で確認できるとは限りませんでした。

楽天市場で検索をかけて、自身の思った検索結果でなかったために離脱したという経験を持つ方も多い事でしょう。

筆者もその一人です。

これらの対策をしたい場合は新たに商品ページを作成する必要がありましたが、顧客体験の観点などから考えて好ましくなかったのは言うまでもありません。

今回の「SKUプロジェクト」は、これらの問題を解決するために商品データの構造自体を改変する、楽天肝いりのプロジェクトなのです。

店舗ごとの「移行時期」の確認方法

RMSトップから以下の順にメニューを開いてください。

「店舗様向け情報・サービス>店舗様向け情報(お知らせ・ご依頼)」

「店舗様向け情報(お知らせ・ご依頼)」のページまでやってきたら、画面上部のタブのうち「お知らせ・ご依頼一覧」を開き、「【SKUプロジェクト】移行時期の決定のご案内(2023年X-X月)」というお知らせを探します。目安として12月頭上旬に通知されているようです(検索条件で「閲覧状況:すべて」「種別:すべて」「重要度:必須/重要」と絞り込むと探しやすいかと思います)。

このお知らせの「移行時期」の箇所に移行月が記載してあります。

「SKUプロジェクト」について誤解されていること

結論から言いましょうか。

「SKUプロジェクト」で、「色違い」、「サイズ違い」などの同一既存商品を「一つのSKU」にまとめることは強制ではありません。

「えっ、どういうこと?」って思いますよね。「だったら、SKUプロジェクトの意味ないじゃん」と。

そう考えても仕方ないかもしれません。

楽天は今回のプロジェクトを「将来に向けた準備」として位置付けているようで、(勿論店舗にもよりますが)店舗側が既存商品に対して必ず適用するべき修正って、実はそう多くないみたいなんです。

少し掘り下げて説明します。

「SKUプロジェクト」には2つの側面があります。一つは「商品データの構造変更」、もう一つは「左記に付随した、ガイドラインの変更」です。

前者は「ヤバい」ですが、実際に「ヤバい」のは楽天の商品データを扱う業者、具体的には「在庫連携システムの運営会社」であって、店舗側ではありません。もちろん、楽天史上類を見ないような大規模なシステム改修なので各種不具合などは免れないかもしれませんが、基本的にはそれらの対応は業者に任せておけば良いのです(まして在庫連携システムを利用していない店舗は、全く気にしなくてよいので)。

それなら後者はどうかというと、こちらの主な対応は「旧データで採用されていた『タグID』がSKU移行に際して個別の『商品属性』に自動変換されるので、それらが正しく変換されたか(ないしは元々間違ったタグIDを付与していなかったか)確認する」「納期情報を漏れなく入力する(未登録、非表示にしない)」というものです。もちろん、これだけではないですがハードルはかなり低そうですね。

更に、SKU移行日から起算した180日目までが「適用準備期間」、181日目から360日目までは「違反点数加点猶予期間」として設けられているので、これらのガイドライン変更の違反は即時に罰せられるものでもないのです。

何だか拍子抜けですね。

ガイドライン変更の具体的な中身

「SKUプロジェクト」に関連して具体的に以下のガイドラインが変更されます。

  • 「Ⅱ-(9)-35 商品画像登録ガイドラインに反する行為」
    「商品画像の1枚目」に加えて「SKU画像」もガイドラインに対応させなければいけない(「商品画像の1枚目」はこれまで通りなので「適用準備期間」「違反点数加点猶予期間」は無し)。
  • 「Ⅱ-(3)-11 不適切な商品属性、タグ、製品コード登録」
    「タグ」、「製品コ ード」に加えて「不適切な商品属性」も駄目の追加。
  • 「Ⅱ-(8)-2 不適切な検索対策(同一商品複数登録)」
    同一商品をまとめたにも関わらず、商品実態が同じ旧ページを存続させてはいけない(商品ページをお気に入りに登録等していたユーザーを保護するため、SKU移行日前から存在していた商品(旧商品)ページについては、各店舗様のSKU移行日から起算して360日の間は、まとめたページに移行した元ページの旧商品は「注文ボタンをつけない」処置をとることにより、旧商品ページとして存続させることが可能)。
  • 「Ⅱ-(3)-12 中古品取扱いに関するガイドライン」
    海外から直輸入した中古品は、古物商許可が不要な商品であることをわかりやすくするために、商品ページに「海外直輸入USED品」「海外直輸入中古品」と記載しなければいけない。
  • 「Ⅱ-(2)-1 二重価格・割引表示に関するガイドライン」
    実際の「販売価格」とは別に設定する「当店通常価格」「メーカー希望小売価格」「参考小売価格」「ブランド公式サイト掲載価格」の基準が厳格化されるので、楽天が提示する基準を満たせない場合は削除する。
  • 「Ⅱ-(3)-7 商品の在庫設定・納期情報設定および配送に関するガイドライン」
    納期情報(商品発送予定日)が未登録、非表示ではいけない。

結局、何やれば良いの?

アカウントのSKU移行が完了した後、店舗側がやるべきことは2パターンに分類されます。

A)SKUをまとめるのを先延ばしにしたい

  • (海外から輸入した中古品を扱っている場合)海外から直輸入した中古品は商品ページに「海外直輸入USED品」「海外直輸入中古品」と記載する。
  • 楽天が提示する基準を満たせない場合は二重価格は削除する。
  • 「納期情報」を正しく登録する(未登録、非表示にしない)。
  • 「商品属性」を正しく登録する(楽天で自動変換されたものも含めて適切な値かどうかを確認する)。

※将来的には同一商品がSKUにまとめられていないこと自体が違反点数制度の対象になる可能性もあるので注意。

B)良い機会だからSKUをまとめたい

1)に加えて以下の対応をする。

  • 「商品画像の1枚目」に加えて「SKU画像」もガイドラインに対応させる。
  • 商品実態が同じ旧ページを存続させない(商品ページをお気に入りに登録等していたユーザーを保護するため、SKU移行日前から存在していた商品(旧商品)ページについては、各店舗様のSKU移行日から起算して360日の間は、まとめたページに移行した元ページの旧商品は「注文ボタンをつけない」処置をとることにより、旧商品ページとして存続させることが可能)。

楽天SKUプロジェクト後の対応必須事項

楽天SKUプロジェクトと並行して楽天からプロジェクトに関する周知がありました。

店舗様のSKU移行日によってお知らせ通知日・対応期限日が異なるかと思いますが、既に通知を受信している方はRMSトップのお知らせから「【SKUプロジェクト】移行後の必須対応事項期限のご案内」というタイトルで確認できます。

ここでは上記の通知に関しても深堀していきます。

求められる対応と対応しなかった場合のペナルティについて

実際のところは、以前からマニュアルに記載されてあった内容ばかりなのですが、小さな補注として記載されていたり、具体的なペナルティが決定していなかったりといったものが殆どだったので見逃していた方も多いかもしれません。

必須商品属性の登録(対象店舗:全店舗)

ペナルティの内容

商品の更新ができなくなり、更新する場合は商品属性の登録が必須になります

ジャンルIDごとに「必須商品属性」が設定されていると思うので、それらを登録する必要があります。商品の販売自体は出来るので売上に致命的な影響を及ぼすわけではありませんが、先述したお知らせで指定された期限日を過ぎると商品データが更新できなくなってしまうので、何千件・何万件というような対応を一度に迫られるような状況は避ける必要があります(反対に普段あまり更新しない商品は期限後に登録してもOK)。

カタログIDの登録(対象店舗:カタログIDなしの理由を「セット商品」「項目選択肢別在庫商品」で登録している店舗)

「項目選択別在庫商品」を選択された商品の更新ができなくなります

カタログID(多くの場合はJANコードを登録していることと思います)を登録しないと楽天市場の商品検索精度が下がるので協力してね、ということでしょう。こちらも商品属性の件と同様で、商品の販売自体は出来るので短期的に見れば影響は限定的かもしれませんが、期限日を過ぎると商品データを更新できなくなってしまうということなので気を付けておきましょう(商品属性同様に普段あまり更新しない商品は期限後に登録してもOK)。

SKU画像の商品画像登録ガイドラインの順守(対象店舗:SKU画像を登録されている店舗)

違反点数制度の対象となります

今回特に気を付けなければいけない対応事項はコチラになりますね。SKU画像は、SKUプロジェクト以前のサブ画像と異なり、楽天市場の検索一覧に表示されるようになるので使いこなせれば大きな武器になりますが、メイン画像と同じ水準のガイドライン遵守を求められるので、足をすくわれないように注意しておきましょう。

最終確認日: 2026年9月

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